約4年のイタリア生活を経て、現在は日本国内をメインに活動しております。
ボローニャでの活動の様子は ボローニャ滞在記ボローニャでの演奏活動
記録しています。ぜひご覧下さい!
コペンハーゲン国際空港で?!
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8月のコンサートでサンドラ先生を招聘した後、次は私がイタリアへ渡った。

数年前まで借りていたボローニャのお部屋は解約し、今後はサンドラ先生に衣食住全てをお世話になることになった。でも先生の自宅はボローニャ市から車で約1時間。
しかも最寄の駅から先生の自宅までも車で15分もかかってしまう。
私が一人でボローニャまで出て行くことができない。

こんな不便な場所なのだけど、家賃がいらないし、
食事も先生が全部作ってくれるのでこれに甘えていると、本当に楽で楽で…
思う存分、歌とイタリア語のお勉強に集中できるのである。
また、こんなふうにイタリア人家族と暮らしていると、
語学の上達が自分でも本当によくわかる。
サンドラ先生のご主人のフランコはものすごくなまりがきつくて、本当に何を言ってるのか最初はさっぱり… 同じイタリア語でも、その人の言い方やくせで聞き取りにくい人がたくさんいる。それも暮らしていく中でどんどん耳が慣れていくもので、いつのまにか理解できるようになってくる。


10月28日(月)から、サンドラ先生宅でしばらくお世話になることになった。
12時25分 成田空港発 コペンハーゲン行。
その後、乗り換えてボローニャまで行く予定だった。
このコペンハーゲンに到着してから、ボローニャまでたどり着くまでに
私は最悪な状況に遭遇してしまうのである。

成田空港を出発してコペンハーゲンまで、約10時間55分。
北欧だと飛行時間が12時間かからないのと、トランジット時間も短い、そして私はこの北欧雰囲気漂うこのコペンハーゲン国際空港が大好きなので、もう何度もスカンジナヴィア航空を利用している。
まもなくコペンハーゲン空港に到着する頃、いつもに比べてかなりの揺れを感じた。
突然アナウンスが入り…「コペンハーゲンは現在暴風域に入っておりますが、着陸には問題ありません」 え…暴風域??でも問題ないというのだから大丈夫なんだろうなーと安心するも、やはり揺れが激しく、中には嘔吐する人が出てきてキャビンアテンダントが水とタオルを持ってバタバタし始め・・・。
私も限界に達していたが、なんとか無事にコペンハーゲン空港に着陸した。

しかし、この後パスポートコントロールが終わり、ボローニャ行の飛行機を待つ間、この間2時間が経過しているのだが、外を見ると暴風もいいところ。これは飛行機飛ばないんじゃないかなあ…私の不安は的中。今夜の便は全て欠航というアナウンスが流れたのである。
げ…??まじ。。。 しかも日本なら、欠航のお知らせした後はどうしたらいいかとか、何か情報があるはずだけど、欠航と発表があっただけで何も情報がない。しかも空港の職員が誰もいなくて、しかも英語圏だし・・どうしよ。。。英語わからーん。
一人じゃ不安だったので日本人女性を二人発見!彼女たちもそれぞれ一人旅のようで、今夜は日本人同士で仲良くしましょうねということで一人ぼっちはまぬがれたのです。

とりあえすインフォメーションに行き、カウンターに案内されるも、もうすっごい人の数。
そりゃ今夜の便全便欠航になったのだから。しかもどこが最後尾なのかわからない。
親切な人がそこの番号札をとるのよって教えてくれて、番号は1300番。カウンターはまだ40番。このままだと順番がまわってくるのは翌朝だなと、半ばあきらめソファに戻り眠ることにした。日本だったら親切に毛布を配ってくれそうなものだけど、今夜はこのコペンハーゲン空港には職員が見当たらない。本当にみんな何をやっているんだろう??日本だったら間違いなくクレームつくだろうから、翌朝はこの空港は記者会見して謝り倒してそうなもの。
暖房は節約のため切られてしまい、寒くて目が覚めてしまった。

ボストンバックを枕の代わりに、隣には日本人の女の子。時計を見たら朝5時。
8時間が経過していた。もう一度カウンターに行ってみると、あれだけ人がいたのにほとんどいなくなってて、もう番号札とか関係なく居る人からの振り替え作業をしていた。やっとのことで私たちも振り替え作業をしてもらったが、コペンハーゲンからボローニャへの直行便ではなく、コペンハーゲン→ミュンヘン→ボローニャという経路で飛行することとなったのです。
この振り替え作業が微妙で、欠航になってしまった場合、翌日の同じ便にはすでに乗ることが決まっている人がいるので、空席があればそこに入ることができるが、空席がなければ別便になる。それで今回は同じ便には乗れなかったので、ルフトハンザ航空に振り替えられボローニャに到着したのです。

この振り替え作業ですが・・・ちょっとした話。
今回はカウンターに来た人順に振り替え作業をしましたが、カウンターで勝手に振り替え作業をされる場合、高齢者・女性・子供が優先的に振り替え作業が行われるそうです。
一番最後は大体30代男子。一人でどこでも生きていけるよね??と勝手に判断され
一番最後になるそう。

翌朝、1日遅れで私はボローニャに到着。迎えにカルロが来てくれたのだけど、予定外の時間に到着で仕事を遅刻させてしまった…ごめんね。カルロ!!
空港で一晩過ごすことになるとは夢にも思ってなかった。
スムーズにいけば問題ないけれど海外で予定外のことが起きると、本当に大変。
ツアーではなく、個人的な旅行や仕事で来ている人はかなりの語学力と外国人とのコミュニケーション、または“旅”することに慣れていることが重要であると感じた。
今更ながら、英語を勉強しようかな・・・と。


さて、今年もあとわずかとなりました。
今年度は「マダムジョイのクリスマスコンサート」を最後に2013年の演奏活動を終了します。

2014年最初のコンサートは、2月18日(火)にカフェオットーで
「本格的イタリアンとクラシックの夜」と題しまして、ディナーショを行います。
乞うご期待くださいね。

北垣 旬子